ボケだけどボケじゃない・AF Nikkor 35-70mm f/2.8試用感想
Nikkor AF 35-70mm f/2.8というオールドレンズについて軽く語りたいと思います。
このレンズは2024年の五月末にメルカリで1万円ぐらいの安価で購入しました。
Nikkor AF 50mm f/1.8D のレンズのシャープさとしっかりした作りに惹かれて本レンズを見てこれもいいもんではないかと思いながら購入してしまいました。どんなことを経験してきたか分かりませんがニコンの作りだときっと問題ないと思ってました。もちろんズームレンズは単焦点レンズと比べるとシャープさが勝てないのは承知した上ですが、入手してすぐ解放絞り f2.8の写真を撮ってみたら面白いことを発見しました。
写真を拡大して細部(文字)を見るとボケてるやん?っての感想でタムロンのゴミ・レンズのことが一瞬で思い浮かびました。(絞ると治りますが…)
手元に高価の標準レンズを所持してないため、50mm単焦点レンズを基準にして比較してみましょう。
文字はちゃんと写ってますが、少し微妙な感じがします。
もう一つのシーンを見てみましょう。
まー細かいところを重視する場合には向いてないですね。
(むしろ1万2千円で入手した50㎜ f1.8Dレンズはすごい!)
この(シャープネスを犠牲した)朦朧さはまるで80年代のCMみたいですね。
と言ったところで人物撮影ならどうなるか気になりますね。時代遅れの雰囲気が作れるのだろうか、実際に街中のポート活をして検証できればいいですね。
風景写真も撮ってみようと思ってて…ベランダから写真を撮りました。
昼間の撮影は全然問題なくシャープさを保ちつつちゃんと写ります。
入手して時間が経っていないため、外に出て写真を撮る機会がまだなくて軽く試用した後の記事で失礼しました。
最後に
Nikkor AF 35-70mm f/2.8は80年代後半で登場したズームレンズになります。
味のある特別なボケ方を持ち、一部の写真家に愛用されています。
今の時代から見ると時代に遅れた存在でありながら、時代の進歩とも言えるレンズです。
「大口径ズーム時代の幕開け」と呼ばれる存在で当時において「一歩進んだ」との証明だと僕は考えます。
「大口径ズーム時代の幕開け」は下記の公式サイトのリンクの記載より:
ニッコール千夜一夜物語 - 第三十九夜 | Enjoyニコン | ニコンイメージング (nikon-image.com)
確かに今の観点から見ると「ボケボケ」と呼んでも過言ではないかもしれません。
それでも「歴史の流れで注目すべきレンズである」と言ってもふさわしいことだと思います。
80年代後半は「日本経済の最高峰」と「バブル崩壊」の切り替えの時点です。その背景で誕生したレンズはきっと多くなストーリーを抱えながら生まれてきたもので、コストを抑えながら当時の光学最先端技術を込めたレンズになります。バブル崩壊寸前で生まれて愛され、がっかりした人たちの慰めになり、存続してきて、中古市場に流され、新しい持ち主に出会い、そしてこれからも愛され続けて素晴らしい人生(レン生)を歩んでいくと僕は思ってます。





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